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官能小説家ナオト。の、日々雑感。

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チョイダシ

連載中
でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」
幻創文庫「だるまさんが転んだ」
ヤブヌマ2、あまりの遅れっぷりに催促もありますので、ほんのちょい出しで申し訳ありませんが。
ヤマは何とか超えられそうになってますが、まだ安心は出来ません。

「それはそうと、ご主人ちょっとご注意しておきたいことがあるんですが」
「?」
「あのDVDですよ。ちゃんと保管してますよね?」
「も、もちろんです。どうしてですか」
「まあ、大丈夫とは思いますが、万が一奥さんに見つかったら全て終わりです」
当然だ。
それこそあんなものが見つかったら僕ら夫婦は今度こそおしまいである。
「いえね、あのDVDのデータはパソコンで編集したんですが、
私、前に一度ウイルスに感染したことがありまして」
「えっ?」
「いや、ですから、そのときに懲りたんで、ああいったヤバいデータはなるべくすぐ消すようにしてるんです。あの温泉の夜のデータは、だからもう全部消去してしまいました。
テープも破棄しましたし、データも全部。
ご主人も、ああいう火種はなるべく早く処分したほうがいい」
藪沼がこんなに気配りが出来るとは少々意外だったが、確かにそれもそうだ。
うっかり、ということが無いとは限らない。
藪沼は三白眼をさらに細めてほくそえむと、時代劇の悪徳商人のように耳打ちした。
「どっちみち毎回記録するんですから。明日のも楽しみにしててくださいよ」

団鬼六

連載中
でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」
幻創文庫「だるまさんが転んだ」
団鬼六が亡くなった。
あれは多分二十二歳のとき。
東京某下町の薄暗い小さな古本屋で、僕は花と蛇(角川文庫版)の第四巻を見つけた。
それまでSM雑誌等で目に触れても、時代物や任侠、和服女性の設定にどうにも馴染めなかった僕を鬼六文学に誘ってくれたのが、この四巻登場の村瀬小夜子だった。
宝石店の娘で現代的な美貌を持った令嬢がチンピラ共の手によって最下層の教育を受ける。
今で言えば官能小説の王道だが、当時小夜子と同年齢の自分は昂奮に震えながら読んだものだ。
姦計に堕ちた小夜子は恋人に宛てて決別の言葉をテープに録音させられる。
このとき自分は初めて「寝取られ」と遭遇したと思っている。
その後現代物から片っ端に読みあさり、「鬼ゆり峠」や「無残花物語」は僕の時代物アレルギーをも払拭してくれた。
間違いなく小夜子、お柳、京子や浪路に出会わなければ真由香も咲美も生まれてなかったし、
団鬼六に出会わなければ、自分にエロ小説もどきを書くことなど無理だったと思う。
ブログやツイッターも実は結構読ませていただいていた。
氏の句(つぶやき)で印象に残ったものがある。
正確ではないが、「ポルノ小説でお前を養うと、背中の幼子に詫びた」というような一言だ。
ご冥福をお祈りいたします。
無残花

今年一年ありがとうございました。

連載中
でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」
幻創文庫「だるまさんが転んだ」
早いものでヤブヌマ出してからはや一年です。
応援してくださった方、今年も本当にありがとうございました。
また、自分の気まぐれで「悪魔…」「ヤブヌマ2」遅れており申し訳ありません。
悪魔…優先でやっておりますが、ヤブ2も同時進行しております。
それでは新しい年が皆さんにとってよい年になりますよう。
ヤブ2予告

最近読んだNTR漫画

連載中
でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」
幻創文庫「だるまさんが転んだ」
最近ようやく読むことが出来た二作がこちら。
やさしいうた2
↑やさしいうた/床子屋
更なる続編に期待。
ムーサ2
↑Musa 2/攻め★弾正
完結。見事な作品だけにNTRとしてはやや賛否分かれるところか?
寝取トラレタ姫騎兵2
↑寝取ラレタ姫騎兵/我チ○コ書房
更なる続編がもうすぐ出るようで楽しみです。
実は最近読み返して気づいたんですが、
ヤブヌマのキャラはこの漫画の男が頭の片隅に残ってたとしか思えません。笑
苗字まで似てて自分で笑ってしまいました。
■悪魔のささやき 二巻■③
 赤坂の広告制作会社でクリエイティブディレクターと打ち合わせを終えた貴彦は、その足で新宿へ車を走らせた。中央公園傍の地下駐車場へ車を滑り込ませ、目的地であるビルへ向かう。
 夕方とはいえ、少し歩くだけでたちまち滝のような汗が吹き出る。
 どこかで夏祭りでもあるのだろうか。浴衣姿の少女二人が、手を繋いで歌を歌いながら貴彦の横を駆けていった。
 恒川興信所。
 エレベーターで階を確認しボタンを押すと、大きく息をついた。
 貴彦は矢崎の素性調査を依頼していた。

「どうも。暑い日が続きますね。どうぞ」
 パーティションで仕切られただけの簡素な応接セットだったが、どうやら他の社員は帰ったようで、代表である恒川自ら麦茶を入れたコップを貴彦の前に置いた。

「うちみたいな小さな会社はとにかく経費削減、お茶酌みも社長の仕事でして」
 そう言って笑うと、薄くなった頭をポリポリ掻きながらテーブルの上に調査ファイルを広げた。
「あ、煙草吸われましたよね。どうぞご遠慮なく」



 貴彦が帰宅したのは日の暮れた7時半過ぎだった。
 マンションの扉を開けると、見慣れたチェックのエプロン、白のTシャツにアイボリーのハーフパンツで優しい笑顔が迎えてくれた。真由香の爽やかさは何ひとつ変わっていない。

「おかえり。暑かったでしょ」
「ふー、外回りばっかでバテた」

 白々しく言いながら真由香にバッグを預け、嬉しそうにしがみ付いてきた真貴を抱き上げる。

「パパー」
 舌足らずな覚えたての言葉に、いつも以上に胸が痛んだ。

「お風呂沸いてるよ。さっぱりしたら?」
「うん」

 ゆったり浸かることの出来る大きめの浴槽。マンション購入時に、175センチを超える貴彦のことを思って、真由香が浴槽まで厳しくチェックしてくれたことを思い出す。
 貴彦は両足をバスタブの上に投げ出し、顎の半ばまで湯に浸かりながら目を閉じた。

せめてもの小出し

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でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」
幻創文庫「だるまさんが転んだ」
先週は日本シリーズにどっぷり浸かってしまっていました。
小出しは決して気を持たせてるのではないです。
せめて、自分のケツを叩く意味で^^
■悪魔のささやき 二巻■②
 身の毛もよだつダミ声が脳髄に響くと同時に、全身がカッと熱くなった。あの灼熱の肉交が一瞬フラッシュバックし真由香は狼狽える。

「あれ、見たか?」

 矢崎の言う「あれ」。それこそが、問題だった。
 今日の午前、真由香宛に届いた宅配便。
 その小さな包みには、透明のケースに入れられた一枚のDVDが入っていた。ケースにはサインペンで「二人の記念」と書かれてあり、再生するや真由香は全身が震えたのだ。
 そう、悪魔はあの屈辱の情交を収めたビデオを、真由香に送りつけてきたのである。

「どういうつもりなんですか」
 努めて冷静に言葉を発したつもりだが、怒りで声が震える。言葉を覚え始めの真貴が、さっきから「ねーママー」と握りしめた手を揺する。

「どういうつもりも何も、あそこに書いてあったとおり記念だよ。よく撮れてただろ?」

 ぬけぬけと、よくも言える。許せない。大きく息を吸い込むも、薄ら笑いのダミ声はさらに続けた。

「あんだけ悦んでくれたら俺としても男冥利に尽きるってもんだ。あんたホントいいマ○コしてるぜ」
 思い出して今日も2~3回ヌイたところだ、などと下劣極まりない言葉を投げかけ、真由香は怒りとと羞ずかしさで頭がクラクラする。

「最低!卑劣よっ!」
 思わず大声をあげた真由香の横を、スーツ姿の中年男性が驚いた顔で通り過ぎた。
 真貴がベソをかいて真由香を見上げる。

「でさぁ、折入ってお願いがあるんだけど」
 嫌な予感が現実のものとなりつつあった。やはり弥生にすべて打ち明けるべきだったのか。

「…………」

「もう一回だけ、会ってくんないか?」

 暗黙の脅し…。
 東京メトロ、日比谷線へ向かう階段が、真由香には地獄の入り口のように映るのだった。

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