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でじたる書房「悪魔のささやき~寝取られ妻、真由香1~」 幻創文庫「だるまさんが転んだ」 寝取られは今でこそ一つのジャンルとして定着してきましたが、
古くから様々な小説や映画の題材として存在していたと思います。
極端なことを言えば、シェイクスピアのハムレットにしても、
視点を変えれば、「母寝取られ」みたいなものです。
母寝取られ物は、寝取られ小説、寝取られゲームでも大変多いジャンルです。
映画でも色々あるようですが、近年だとキムタク主演の「武士の一分」はストレートな寝取られですね。
あらすじは、キムタク演じる失明した武士が、家禄を守るため妻が内緒で身体を売ったことを知り、激怒して離縁。妻を策略に嵌めた男に復讐を果たすというものです。
ここまでは非常によく出来た話で、さすが山田洋次(原作は藤沢周平)と感嘆していたのですが、
最後、妻を許すところにガッカリしてしまったのです。
不貞の重さと、武士の魂がテーマであるなら、いくら万人がハッピーエンドを求めようと
ここは美学を貫いて欲しかった。
もちろん妻が可哀想と誰もが言うでしょうが、ここで妻を許さないことは、逆説的にそれだけ妻を大切に思っていたことにならないかと僕は感じたのですが、どうなんでしょう。